はじめてのFX会社はどうやって選べばいいのか 自分にあった業者を選ぶ「8つのポイント」moneyzine
398社の中から自分にとって最良の会社を選ぶ
前回の第1回ではFX口座の開き方について解説しましたが、そこで悩みのタネになるのが、「どの取引会社に口座を開くか」です。
2008年11月現在、金融庁に登録されているFX取引会社は398社(証券会社等も含む)。このなかから、自分に合った会社を探し出すのでは至難のワザです。そこで今回は、取引会社を選ぶ際のポイントを紹介します。FX各社でも、サービス内容や財務体質は異なるもの。
優良かつローコストで使え、自身の取引スタイルに合った会社を選ぶべきです。ポイントを列挙したので、ご参考ください。
@ 金融庁の登録を受けているかどうか
基本中の基本です。日本でFXが始まった当初は、金融庁への登録義務はなく、無登録の会社がFXを提供したり、なかには悪質な会社もありトラブルを引き起こすというケースが目立ちました。社会問題にもなったので、記憶にある方もいることでしょう。
こうった状況を受け、2005年7月に「金融先物取引法」が改正。FX取引会社は金融庁への登録が必須となり、未登録の会社がサービスを提供することは違法行為になりました。
いまはほとんどありませんが、知らずに未登録の会社で口座を開くと、トラブルの原因になりかねません。必ず金融庁に登録されている会社を選びましょう。
なお、登録会社かどうかは、金融庁ホームページ「金融商品取引業者登録一覧」で確認できます。業種別の第一種に○印があれば、認可されている証拠なので、ぜひご覧下さい。
A 経営体質・財務状況は健全かどうか
2007年8月に表面化したサブプライムショック以降、為替レートは乱高下。それに伴い巨額の損失を計上して、経営破たんしたり、操業停止を余儀なくされる取引会社が相次ぎました。
最悪の場合、預けた資金は返って来ません。こういったトラブルを防ぐために注目したいのでが、各社の経営・財務の健全性です。業績はもちろん、各社の歴史や株主構成、上場企業であるかもチェックするに越したことはありません。
例えば「FXプライム」は伊藤忠グループのFX取引会社。「マネーパートナーズ」は業界初の上場会社と、信頼性の上では問題がないといえるでしょう。
また、各社が公開している「自己資本規制比率」も、財務の健全性を知る指標として有効です。金融取引業者はこの比率が120%を下回ってならないと定められていて、下限ラインに近い会社ほど、財務体質が悪化しているといえるでしょう。目安にしてください。
B 分別管理を行っているかどうか
分別管理とは、FX取引会社が、事業費と顧客から預かった資産を分けて管理すること。分別管理が行われていないと、取引会社が倒産した場合に顧客が預けた資産は返金されず、トラブルの原因となることから、現在は改正金融先物法で各社に義務付けられています。
ところが注意したいのが、分別管理の種類。これには2種類あり、ひとつが、取引会社が顧客の資産を信託銀行に預ける「信託管理」。万が一、取引会社が破綻した場合も、資産は全額保障される、安全性の高い方法です。預け先の信託銀行が破綻した場合も、資産は全額戻ってきます。
一方、同じ分別管理でも、単に顧客の資産と自社の事業費を、口座を分けて管理する「金融機関への預託」は、万が位置の場合、資産の全額保障が保障されない可能性があります。現法では、分別管理は義務であっても、信託管理までは求められていません。
しかしながら、資産の安全性を確保するためにも、信託管理を行っている会社を選びたいものです。
C 売買手数料
取引コストも会社選びの重要なポイント。まず注意したいのが、売買手数料の有無です。
最近は、0円の会社が増えてきました。デイトレなど、短期売買を頻繁に行うなら、売買手数料0円は心強い味方なので、決め手のひとつに挙げてもいいのではないでしょうか。
サイバーエージェントグループの「サイバーエージェントFX」の場合、1万通貨以上で、「FXブロードネット」の場合、1000通貨単位でも取引手数料は無料です。取引ボリュームに応じて、会社を使い分けてもいいかもしれません。
一方で注意したいのは、東京金融先物取引上に上場して、取引所取引でサービス提供を行う「くりっく365」の取扱い会社。「ばんせい山丸証券」(手数料:片道210円。日計りなら105円)、「ハーベストフューチャーズ」(手数料:189円。日計りなら94円)など計16社(銀行、証券会社含む)が参加していますが、「くりっく356」だと、取引手数料は有料なことがほとんど。ところが、店頭取引(非取引所取引)の会社だと利益発生時に最高50%の税率が課せられるのに対して、「くりっく365」の場合は、一律20%で済みます。
税制面で優遇されるので、カリスマトレーダーを目指す方は、「くりっく365」を選ぶのもポイントかもしれません。
D スプレッド
スプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差です。ユーザーが負担する、実質的な手数料と考えて構わないでしょう。
スプレッドが広いと、大きくレートが動かないと利益が得られず、投資家にとってはデメリット。スプレッドが狭い会社を選ぶことが、利益にも深く関係します。
最近では、ドル円やユーロ円といった、メジャー通貨のスプレッドを1〜2銭に設定するFX業者も増えています。「FXトレーディングシステムズ」は米ドル/円のスプレッドを0.9銭で提供していますし、「外為オンライン」も1銭からと最高水準です。さらに「クリック証券」や「7FX」のように0円(ドル円等、一部通貨ペアに限る)で提供する会社も出てきました。一方で、売買手数料は0円であっても、スプレッドを広く設定する会社もあるようです。両者を比較したうえで、バランスに優れた会社を選ぶようにしましょう。
また、重要指標の発表時は相場が乱高下することから、スプレッドが拡大する傾向があります。こういった時でも狭いスプレッドを安定的に提供できる会社を選ぶのもポイントです。
E 取扱い通貨ペア
各社によって、取扱い通貨ペアにも開きがあります。
ドル円、ユーロ円、ポンド円、ユーロドルといったメジャー通貨に、豪ドル円、NZドル円、南アランド円といった高金利の通貨で提供する会社もあれば、メキシコペソやトルコリラといった、さらに金利の高いマイナー通貨を提供する会社もあります。
日本初で個人投資家にFXを提供した、ひまわり証券の「マージンFX」では30通貨ペア、アトランティック・フィナンシャル・コーポレーションの「アトランティック・トレード」は46通貨ペア、セブンインベスターズの「外為ステーション」はなんと、150種類以上の通貨ペアを用意しています。対円通貨だけではなく、外貨同士の通貨ペアも取引できるので、グローバルに取引したい方にはお勧めです。
F レバレッジ
証拠金取引であるFXは、少額の資金で、その何倍もの通貨が取引出るのも魅力のひとつ。例えば、1ドル90円の時に、9万円で米ドルを1万通貨(=90万円分)取引すれば、10倍のレバレッジをかけていることになります。
一方、レバレッジ1倍で運用するということは、銀行の外貨預金と変わらない効果をもたらすということです。このレバレッジも各社によって違いがあり、「MJ」は9通りのレバレッジが選択できて最大400倍、ひまわりホールディングスのグループ会社「FX ZERO」でも最大300倍(1ユーロ=150円換算時)で運用できます。
これも、取引スタンスに応じて選びたいのですが、高レバレッジをかけることで、少ない値動きであっても資産は大きく増減します。ハイリターンが望める代わりに、ハイリスクに資金を晒すことにもなるのでご注意ください。ビギナーなら5倍まで、高くても10倍前後で運用することをお勧めします。
G 取引ツール・サーバ
売買に利用する取引ツールも、各社で個性が異なります。シンプルな表示にこだわるツールがあると思えば、プロもビックリ、複数のチャートが同時に並べられ、指標もふんだんに表示できるマニアックなツールもあります。見易さや使い勝手も異なるので、デモトレードを体験してから決めるなど、慎重に選ぶことです。
例えば「くりっく365」の「スター為替」では、マーケットの変動に応じて決済価格が自動的に変動する「トレール注文」に対応、一度に4画面のチャート表示が可能な、最先端の独自システムを提供。「セブンインベスターズの「外為ステーション」は、世界中の投資家に支持された先進の実績を持つSAXO銀行のトレードシステムを採用しています。口座数と預かり資産数で4年連続業界ナンバー1を誇る「外為ドットコム」は、38種類のテクニカル分析を搭載し、主要ニュースをチャート上に表示できるなど、多機能ツール「FX Vision」で差別化を図っています。
モバイルに対応しているかも重要なです。24時間動いている為替相場は、要人発言や指標発表にともない大きく値を動かします。外出先でも不慮の出来事に対応できるよう、モバイルトレードも提供している会社を選ぶこともポイントではないでしょうか。
また、相場の急変時はトレーダーからの注文が殺到するため、サーバに負担がかかり、最悪の場合はダウンすることも…。これでは元も子もありません。過剰なトラフィックにも耐えられる強靭なサーバを持つ会社を選ぶことも大切です。
以上が、取引会社を選ぶ際の基本的なポイントです。あくまでも目安ですが、参考にしていただければと思います。次回からは、さらにポイントを絞って会社選びのコツを紹介していきます。乞うご期待ください。


